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榴ヶ岡公園　　　宮城の花見の名所として　仙台市民にとって最も身近な所　　しかも夜桜ライトアップで　春の夜長を遅くまで楽しめる,
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　都会の桜の名所と言ったところ。　　でも実はとっても歴史的に長いいわれがある。

概要と歴史

桜の花見の名所なのに榴ヶ岡公園って名前の不思議？

榴ヶ岡公園の名称について、本来は躑躅（つつじ）ヶ岡公園と書かれるのだろうが今は榴ヶ岡公園が定着しています
、榴はザクロという字ですが、ザクロヶ岡公園とは言わない、このふたつのことはチョットした不思議、
そして仙台で最大の広さの桜の一大お花見の名所として、仙台市民も楽しんでいることも勿論のこと全国的にも知られています。

平安時代（奈良）に古今和歌集にも美しさを歌われていた程名所だった躑躅（つつじ）の花で？

更に歴史のことについてもチョコット触れると、それこそ平安時代(奈良)の古今和歌集に藤原仲平「みちのくの、つつじが岡の…、」
と歌われた程、その頃からつつじが岡で名が通っていたことになる、小高い丘になっていることから17世紀の鎌倉時代に至る前には
源頼朝と奥州藤原氏・藤原泰衡が戦った奥州合戦で泰衡がこの丘に本陣をおいたとのことで、
昔からさぞかし見晴らしがよく太平洋も仙台平野も一望のもとだったのだろう。　

伊達政宗がこの小高い丘に最初にお城を築こうとした？その後も伊達家は桜をとても大事にしてきた

安土桃山時代の末には伊達政宗が仙台に居城を移すべく、東に海へ向かう街道（石巻）もあってこの丘に平城と城下町が
作り易いと考えられたのだが山の高さがある青葉城の方が建てられた、もしかしてつつじが丘が城になっていたかもしれない。

その後第三代藩主伊達綱宗は榴ヶ岡に榴ヶ岡天満宮を建てた、これについても仙台城下町から天満宮がよく見えたようだ。
次の第四代藩主伊達綱村は榴ヶ岡釈迦堂を建てて更にしだれ桜や松、かえでなど多くの種類をおよそ１０００本位植栽したとのこと
,それによって町民が喜んで遊覧の公園の発祥となったようだ。しかし江戸文化年間に大火があって多くが消失してしまった、
また伊達家によって町民のために桜のいろいろな木を植えなおしてから更に花見の名所としてとても盛んになったようだ。

明治時代は兵隊さんが軍馬で行進　して桜吹雪がよく似合っていた？

明治時代には、軍国主義華やかりし頃に旧帝国陸軍、第二師団歩兵第四連隊が東北の中心として榴ヶ岡に設置された
この軍隊は全国的にも最強の一・二位を競うと　いわれて仙台市民の誇りだった、また兵隊さんは桜吹雪がよく似合って晴れがましく
子ども達なら誰もが憧れることだったろう。更に仙台陸軍幼年学校が設置されて今で言う中学高校生の成績優秀の生徒が
集められて将来は士官（幹部）候補生を目指せと入学できる頃には桜の並木道の下を通って幼年学校へ通うのが夢となっていたんだろう。
軍服調の制服には兵隊さんと同じ金ボタンに桜の花の模様が刻まれていた。
しかし時代が変われば変わるもんで現在の榴ヶ岡にはなんと沢山の平和な綺麗な枝垂れ桜（ㇱダレザクラ）に毎年楽しませてもらっていることだろう。 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

　地形

榴ヶ岡が小高い丘になっているということは、大昔の地殻変動によるとされている。長町利府断層でこのあたりに下がる断層と
上がる断層があって強い力で曲がってせりあがった部分に土が盛り上がったとされている。
これを宮城野撓曲（とうきょく）という。

桜の詳細

豆知識1
明治時代の遠藤市長という人が普及に努めた「伊達家の桜（薄紫のような濃い色）」
或いは「宮城野八重紅枝垂れ桜（枝ぶりもふっくらと花をつける）」と名ずけられた種もある。特に県内で増やされた種でもある。

豆知識2
シダレザクラには「仙台しだれ桜（白い花）」と名付けられた種もある。

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